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C-003-tora.jpg十二支「寅」/ 八木一夫デザイン

Ornament of Earthly Branches(Tiger)
/ Shigaraki Ceramic Research Institute, Industrial Research Center of Shiga Prefecture (design by YAGI, Kazuo)

昭和36年/1961年
Showa 36th/20C
高(H)10.8 × 幅(W)29.7 × 奥行(D)6.3 
滋賀県立陶芸の森陶芸館/The Museum of Contemporary Ceramic Art, The Shigaraki Ceramic Cultural Park
八木一夫 1918-1979 京都市下京区(現京都市東山区)出身 陶芸の世界に実用や非実用の枠を越えた、オブジェ陶の分野を開拓した作家。特定の様式に囚われない自由闊達な精神で、対極的な要素を組み合わせ、ユーモアと遊び心を発 揮した独自の表現を確立した。信楽には1960年代初頭から度々訪れており、ホアン・ミロが個展のために来日した際は案内役を務め、その直後に宗陶苑で制作した焼締め作品は内外で大きな反響を呼んだ。信楽窯業試験場では、干支のデザインを手掛けている。

滋賀県立信楽窯業試験場
(八木一夫デザイン) 干支(寅)

 本作は、1961年に八木がデザインを手掛け、信楽窯業試験場により製作された干支(寅)の置物。干支は数多くの陶産地で制作される年の瀬の定番品である。試験場でも熊倉順吉はじめ、嘱託や講師を務めたゆかりの作家にデザインを依頼するなど長年に亘り試作に取り組みを続けた。八木は、試験場で1963年に辰のデザインも手掛けており、また個人でも子や卯、丑なども継続的に制作している。干支は情熱を傾けて取り組んだ仕事のひとつ。