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C-086-mouse.jpg十二支「子」/ 熊倉順吉デザイン

Ornament of Earthly Branches (Mouse)
/ Shigaraki Ceramic Research Institute, Industrial Research Center of Shiga Prefecture (Designed by KUMAKURA, Zunkichi)

昭和46年/1971年
Showa 46th/20C
高(H)8.4 × 幅(W)8.5 × 奥行(D)9.0 
滋賀県立陶芸の森陶芸館/The Museum of Contemporary Ceramic Art, The Shigaraki Ceramic Cultural Park
熊倉順吉 1920-1985
/大正9-昭和60  
京都市下京区(現京都市東山区)出身
時代に向き合う精神性と人間性の回復をテーマに、独自の表現を陶の造形のなかに追究してきた作家。富本憲吉が主宰した〈新匠工芸会〉では、色絵や釉彩により模様表現を追究。 後に流政之や八木一夫との出会いを機に、心象の姿を抽象表現に模索しはじめ、半具象的人体や幾何学的な陶の造形表現を展開している。主力製品の転換に迫られた信楽で、ガーデン ・ファニチャーや建築タイルなど、新製品のデザイン開発に晩年まで取り組み続けた。

滋賀県立信楽窯業試験場
(熊倉順吉デザイン)干支(丑)

試験場では1960年代より、40年余りに亘り干支置物の試作研究してきた。熊倉も嘱託として数多くの干支置物のデザインを手掛けている。これらの干支置物は、原型から石膏型をつくり、鋳込み若しくは手起こしで成形。同形で釉薬が異なるタイプもあり、複数以上を用いて試作している。また、試験場で陶壁制作を手掛けた熊倉は、信楽の建築タイルメーカー滋賀タイルの嘱託も務め、干支をテーマに陶板のデザインも試みていた。