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e64230c217fafa6ae28154bd1eb9e26b.jpg古信楽「胴四方掛花人」

Shigaraki ware
/ Square hanging flower vase

古信楽/Shigaraki ware
桃山ー江戸時代初期/16th-17th Century
高(H)16.8 × 口径(WD) 10.4 × 胴径(D) 10.7 × 底径(BD)12.0
滋賀県立陶芸の森陶芸館/The Museum of Contemporary Ceramic Art, The Shigaraki Ceramic Cultural Park
古信楽

 

中世に信楽で焼造された、壺や甕また擂鉢などの焼締め陶器の総称。

胴四方掛花人

 

本作は、信楽特有の土肌の火色やビードロ釉、長石が高温により白く点々と表面に噴出した景色を持っている。口縁部は太い縁帯で裾広がりの豊かな造形性をもった掛花入である。このような筒形の掛花入も茶人たちにより珍重された。京都三条界隈・せと物や町(現:京都市中京区)があったという遺跡から同類の花入が出土している。縁帯部には2つ穴がうがたれており、一つは梅花瓶の懸け金具が付けられ、もう一方の穴は漆で埋められている。内則には、「大」の字が刻まれている。