神業ニッポン 明治のやきものー幻の横浜焼・東京焼ー
KAMIWAZA NIPPON! YOKOHAMA WARE and TOKYO WARE
2021年 3月20日(日)ー6月6日(日)
1859(安政6)年に横浜港が開港。開国を機に日本で近代の幕が開くと、横浜や東京には各地から陶磁関係の業者が集まり、工房や店を構えるようになります。全国の陶産地から素地を取り寄せ、外国人や海外への輸出向けの、絵付けや装飾を凝らした「横浜焼・東京焼」が誕生しました。
優美で精緻を極めた「横浜焼・東京焼」の品々は、万国博覧会で紹介されて反響を呼び、欧米諸国で大きな関心を集めました。また、その類い稀な意匠は欧米におけるジャポニスム(日本趣味)ブームを加速させ、横浜港から大量に海外へ輸出されることになります。
輸出品という性格上、「横浜焼・東京焼」が国内に残ることは稀で、「幻の陶磁器」といわれています。国内随一のコレクター・田邉哲人氏所蔵の里帰り作品を中心に、国内に現存する優品約140点を紹介し、超絶技巧で知られる「職人技」の魅力に迫ります。
宮川香山「青磁船形花入」
Vase, Made by Miyagawa Kozan
石黒香香「相撲人形」
Figurine, Made by Ishiguro Koko
藪明山「色絵花鳥文碗」
Bowl of Made by Yabu Meizan